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ミーコワールド

ミーコワールド

 

  「ご心配かけます Ⅰ」

シクラメンの種とベゴニアの一件ではご心配かけます。

もう10数年前からの事です。

私は時々店のニ階に泊まる事があります。

あれは成人式のあった日の次の朝の事でした。

朝9時頃に目が覚めました。

ニ階の天井裏でザァ~、ザザァ~、ザァ~、ザザァ~、という音が

します。真冬に蛇が(?)しかもかなり大きそうな物音です。

田舎育ちの私は子供の頃座敷でよく聞いた物です。

私はこの時期に蛇ではないと思いました。

最初はネコが忍び込んでネズミでもひきずっているのかと思った

のですが、そんな小さな物の音ではありません。

私は下から掃除機の筒で突々きました。

突々くと動きます。動く度に天井がしなるのです。

私は急いで階下に行き警察へ電話しました。

警察はすぐ飛んで来てくれました。

それまでにも不審な出来事を警察へ届けていましたのですぐ来て

くれたのです。 不審な出来事については沈着冷静に判断をして

客観的な状況報告と共にします。 これをしないとただの感情の

もつれとしか見てくれません。 それは警察でなくても一般の

人にも言える事です。

すぐ来てくれたのは交番のお巡りさんです。 「じきにパトカー

も着てくれるからね」と言って私を落ち着かせてくれました。

5分もしないうちにパトカー2台、覆面パト1台、制服警官5人

私服4人が揃いました。 私服は刑事でした。

私は「ニ階の天井裏に何かいた!」と言うと警官はすぐ建物の周り

を見に行きました。 そうして私は刑事と共に二階へ上がり説明

したのです。 一人の細身の刑事が天井裏へ上がる事になりまし

た。そして、連棟になっているものですからそれぞれの持ち主と

使用主が呼ばれました。 それぞれの家にも入り、調べましたが

天井裏へ上がれるのはその塾からだけでした。 しかも二ヶ所も

上り口をつくってあったのです。

私の店の天井をのこぎりで切って上った刑事は降りてきて何かを

白いハンカチに丁寧に包みました。 「それ、何ですか?」と聞く

私に黙って首を傾げました。 結局取り逃がしました。

やはり犯人は塾の裏口から逃げていました。

裏口が開けっ放しになっていたそうです。 刑事は説明してくれま

した。 「結論から言って、人間が潜んでいた。 何かの薬を

やっていたようだ。 今日に始まった事でない。 非常に小柄な

人間だ。 天井裏にはネコどころかネズミ一匹潜り込む隙間は

ない。 塾の人間に違いない。 しかし、塾からは薬は見つから

なかった。 君の店の天井裏が隠し場所だったようだ」という事

でした。 それ以来、私はどんなに疲れていても、どんなに遅く

なっても家に帰ります。

この関連の話はまだまだありますので当分日記で続けます。

そして、これを読んだ方達だけでも自分の「危機管理」の参考に

して頂けたら幸いです。 今の世の中自分は事件に巻き込まれない

という保障はありません。 この事件が国際テロ事件にまで発展

するのです。 日本は決して安全な国ではないのです。

警察や国家にのみ、安全保障を求める社会はとっくに過ぎました。

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